革靴に笑われないように
靴が好きです。
特に革靴が好きで、
気に入ったものしか履きません。
なんてことを書くと、
さぞ博識で、いろんな靴を持っていて...
なんて想像するかもしれませんが、そうではないんです。
一目惚れした一つだけの靴を
大事に大事に履いているんです。
でも、気に入ったものだけ身の回りに置く、
あるいは自分にとって素敵なものだけを身につける、
それがとっても大事だと最近は特に思うようになりました。
靴が好きだと、
靴を素敵に見せたいので、
服も気にするようになります。
そして、服を格好良く見せたいから、
シルエット、つまり姿勢を良くしたくなる。
動いても形を崩したくないので、振る舞い、歩き方が変わってくる。
絵として自分を見たときに、その姿勢に見合うような言葉を選ぶようになる。
足元から、
世界は広がって、
いずれあなたを形作る。
そんな足元に今日も感謝を....
生きているということ
傾くこと
偏っていること
これが生きることだと思っています。
物質も熱も
そのままにしておくと、
拡散して均一になっていきます。
偏ったり、
変わっていたりすることって、
自然の流れに逆らっているようで、
すごく、疲れるかもしれない、エネルギーが要る。
でもだからこそ、
自然でないものができる。
そこには確かにその人の力が詰まっている。
そこには生きている者しか残せない何かが詰まっている...
ことば
ひらがなって素敵だな...
そんなことを思うことが多いです。
漢字、
綺麗だなと思うことが多いです。
なるべく短く、
なるべく鋭く、
どこかハッとして、
最後にほっこりする...
たまに、
そんな壁のない、
でもはっきりとした、
暖かい表現に触れることができます。
そんな表現、
そんな伝え方、
そんなことに少しでも近づけたら、
もっともっと人の気持ちに近づけたら...
そんなことを考えながら、
今日も人と話して、本を読んで...
今日も素敵な1日になりますように...
雨音
ぽつぽつ...
さらさら....
ざぁざぁ.....
いろんな雨の形、
方向、音、香り、温度があります。
傘に当たる音、
水面に落ちて弾ける音、
素敵な思い出、寂しい思い出、
いろんな感情に結びつくことが多いです。
連想する。
とても面白いと思います。
その表現を活かして、俳句、短歌が成立している気がします。
全てを語らずに、
想像する側の介在する遊びを残して、
受け取る人ごとの情景を作り上げている日本の文化。
シンプルであることの切れ味がどれほどのものか、ドキッとしてしまう....
駅前の風は強い
駅まで歩こうかなぁ...
それとも車で行こうかな...
そんなことを考えていました。
毎回駅から外に出ると、
突風が吹いて、かなり冷たい。
過去のそんな場面を思い返しながら、
歩いて行ったら駅に着くまでに凍えてしまうのではないか...
でもあえて歩いてみると、
不思議と道中は風がなくむしろ暖かい。
今日はとってもぽかぽかな日だなぁなんて考えていると、
駅に近づいた瞬間にあの日と同じ突風が吹き、徐々に体が冷えていきました...
ある一点の印象が強いと、
経験していない周りのこともまた、
その印象に引っ張られて同じような色に想像してしまうことがあります。
自分が納得がいくストーリー、
あるいは理屈を無意識に作って、
語られない行間、あるいは道筋を人は想像したくなる。
でも、たまにその行間に踏み込んでみる、
確からしいと思っていたことをあえて自分で経験してみる。
たったそれだけのことで、まだあなたの知らない素敵に出会えるかもしてません。
推測が外れると嬉しい
何か問題があった、
あるいは機器の不具合がある。
なんでかな?
自分で道筋を考える。
それだけでも素敵なことですが、
それが当たっていても、そうでなくても得るものは大きいと思います。
外れたとしたら、
どこに見落としがあったのか、
自分の論理の補強のきっかけにもなります。
でもそれ以上に、
皆が考えがちな視点と、
実際との差を知ることができ、
人の驚かせるアイディアのきっかけになるかもしれません。
人を楽しませるマジック、
こんな場面から着想をしているのかな...
そんなことを考えていた今日この頃でした...
思い悩んだ時は
何かのことを考えて頭がいっぱい。
そんな時はあえてさらに多くのことを考えると良いかもしれません。
思い悩んでいる時は、
目をつぶって一つの事、
関連した風景を延々と想像している、
そんな感覚に似ているような気がします。
そこには、
問題の再現が延々と繰り返され、
視点も固定され、自分すら見えないかもしれない。
その時は目を開けるだけで良いんです。
目を開けるとそこには、自分が処理できないほどの情報に溢れています。
色、匂い、温度、
自分が想定していない動き、
たくさんの情報を浴びることで、
相対的に自分の問題を全体の「一部」として考えられる、
そんな状態、環境に自分を置くことができるかもしれません。
目を開けて悩む時、
声に出しても良いでしょう。
紙に書き出してもよいかもしれません。
そうすると、だんだん視界が開けてきます。
自分の世界を問題だけにしないこと。
すこしだけ、周りの風景も取り込むこと。
そんなことがあなたを少し冷静にしてくれるかもしれません。